April 13, 2009
bonnyb 在天空部落發表於
2009-04-13 23:43:01
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新美南吉(にいみ・なんきち)の童話に「でんでんむしのかなしみ」がある。背中の殻に悲しみが詰まっているのに気づいた一匹が、もう生きていられぬと友達に相談する。ところが、みんなの殻も悲しみでいっぱいだった▼98年、インドであった国際児童図書評議会でのビデオ講演で、皇后さまがこの本に触れた。「自分だけではないのだ。私は、私の悲しみをこらえていかなければならない。この話は、このでんでん虫が、もうなげくのをやめたところで終わっています」▼民間出身の初のお妃(きさき)として、言葉に余るご苦労もあったろう。静かな笑みの下の悲しみは殻に納め、あるいは陛下と分かち合って歩んでこられた。「よく耐えてくれたと思います」という夫君の感慨が、50年の起伏を物語る▼あの日、馬車パレードを取材した渡辺みどりさん(74)は、間近の美智子さまに打たれた。「お顔がむき身のゆで卵のようにピカピカで、胸のあたりはピンク色をして、はじけんばかりの美しさでした」。その花嫁は何より、戦後日本の新時代を告げていた▼一番の旧家にも新風が吹き込んだ。浩宮さまをご自分の母乳で育てたのも一例だ。〈含(ふふ)む乳(ち)の真白きにごり溢(あふ)れいづ子の紅の唇生きて〉の歌が残る。平和憲法の下で皇室と大衆を近づけた、ご夫妻の功は大きい▼ピカピカ、ピンク色の日本は戻らなくても、半世紀の平和が残したものは数知れない。皇室の姿をめぐる自由な論議もその一つだろう。祈ること、継ぐこと。悠久の時が紡いだ遺産を託され、思案を重ねる家族を思う。生身の男女を思う。






























































